すきバサミを使うことは悪いことじゃない、すきバサミを使うことでクオリティーが上がるとほざく人が好きではないだけ。 すきバサミを使うことは、クオリティーはハサミに比べて多少下がるが時短にはなっている。 そもそも、すきバサミってどういうものか知っていますか?...

僕は何時でも美容師でいたい。 カットは、刃物を使うもので、人を傷つけてまで自分のしたいことを真っ当したくない、という理由で、ハサミをペンに持ち替えて、デザイナーになることにした。 嫌で美容師を辞めたわけじゃなく、自分の信念に従っただけで、何も変わっていない。けれどどこか満た...

癖を活かすためには、髪を濡らした状態でカットすると仕上がりが想像しがたい。 癖を活かすことが、本当にその人の個性を輝かせる、と僕は信じている。 確かに髪を濡らした状態で切ると、手にした毛束が滑りにくいという利点はあるが。...

癖は個性なんだ。 僕は癖がないことに悩んでいた。癖がある人にとっては、羨ましい悩みだとか言われたが、癖がない人にとっては一つの悩み。悩みに大きいも小さいもないと思っている。 ここで言う癖というのは、髪の癖のこと。 癖に似ているとかはあるが、決して同じ癖はない。...

日本と海外では、カットに対する価値観が違う。海外と言っても、どこからどこまでが海外なのか分からないが。。 ロンドンでは基本的に髪を濡らさないまま切る。つまり、ドライカットが基本だ。 髪を濡らして切ると、仕上がりが想像できない。仕上がりをイメージしながらカットするのが美容師だ...

ずっと、髪を切りたかった。 美容師と一言に言えど、カットをやることだけが美容師ではない。けど、僕はカットが好きだ。カラーを頼まれることもあったが、細かくいえば、出張美容師でいたかった。 今は、美容師ではなくデザイナー。 カットは刃物を使うから再開はできない。...

すきバサミを使用すると時短にはなるが、その分、質も多少落ちる。 ハサミの質感をすきバサミで作り出すのはなかなか難しい、たとえ短いスタイルであっても。その差とというのは触ってみたら一目瞭然。すきバサミの使い手はその点は当然ご存じだろう。...

いつ、すきバサミを使うようになったのだろう。 すきバサミを使ってのカットが好きっていう人もいる。だから、がむしゃらに否定はできない。 けれど僕はドライカットが好き。

仲良くさせてもらっている望ちゃんの旦那さんはノリさんと言って、当時は望ちゃんの彼氏だった。何度も言うが望ちゃんは今は3人の子供のお母さん。 ノリさんは僕より3歳くらい年上の比較的寡黙な男性。けど何かと相談に乗ってもらい、エルルのことでのことも何かと力を貸してくれた。...

エルルを作った目的、それはただ僕がカットが好きだったから。 人は誰しも、好きだけでは物事は続きません。好きだけで物事を進めるのは、ただの好き勝手です。 その事に当時の僕はその事に気づけなかった。

望ちゃんの友達の彼氏の能ちゃんには、いなっちという子を紹介してもらいました。 いなっちは、能ちゃんの元バイト先の後輩でめっちゃ若く淡々とした子でした、エルルの事を僕が情熱的に語ると、いなっちは仲間に入ってくれました。いなっちは美容経験などありませんでした、けれど僕は自分が教...

エルルは、ガレージだからシャッターを開けたらすぐ部屋というか、ウナギの寝床みたいになっていた。扉がなかったので廃材を利用して作った。 美容室ってどんなイメージがありますか? キレイ？広い？ エルルはカットする場所とソファがおける場所、細長の10畳くらいのスペース。基本的にエ...

大抵のお客さんは、僕がエルルでカットをする時はなんか飲んでいる。ビールを飲んでいる人もいれば、ジュースを飲んでいる人もいる。カット用の椅子は、美容品店で購入したもので360°回転する。お客さんの前には大抵鏡があるが、エルルは鏡はなく、みんなの絵を貼るコンパネを立てていた。奇...

能ちゃんは設備会社の営業マンだった。友達が多くて社交的な彼は、いつも僕に髪を切らせてくれた。 僕は基本、鏡を使わない。理由はただ鏡越しに会話をするのが嫌だったから。 髪を切ってる音・お客さんの声・その場の雰囲気がたまらなく好きだった。僕はいつもお客さんに髪を切る前に、女性な...

美容チームを作りたい、と望ちゃんに相談した。望ちゃんは色々当たってくれて、女友達を紹介してくれた。その彼氏が、金川能あき君、通称能ちゃん。 望ちゃんは大学の後輩、とても仲良くしている。今は3人のお母さんだけど。 大学時代から何かと僕らのグループに加わった。女の子は望ちゃんだ...

僕は美容チーム'Elbow-room'通称エルルを作った。意味は「自由空間」。 やけどの治療を経て、設計事務所で働いている時に、完全趣味としてエルルを作った。 趣味ではあるけれども情熱的にヘアーカットに取り組んでいた。 活動場所は、10畳ほどのコンクリートむき出しのガレージ...

異国で生活を安定させるのはもちろん衣食住が大切になってくる。 住まいは狭く他国の人とルームシェアしていたが、やはり他国の人とのルームシェアは居心地が悪いっていうのもあり、日本人の友人と家を探すことにした。 仕事はなかなか英語をネイティブに話すことができなかったので、日本語が...

ビダルサスーンはしっかりしていた。ステージごとに先生も変わるし、最終のカットコースでは、実際に安価でお客さんの髪を切った、先生が手直しをするのだが。 僕は初めて髪を切らせてもらった時のことを今でも鮮明に覚えている。緊張して何度もコームを落とした。どこかでこれがプロデビューっ...

ビダルには沢山の日本人がいた、日本語の通訳クラスがあるくらいだ。 けれど僕は日本語通訳のクラスを選ばなかった。通訳クラスを選ぼうと思えば選べたが、何故か意味がないと僕は思った。 ビダルは玄人が多く、10年以上美容経験があるか、英語がネイティブな人が多かった。僕みたいなどっち...

彼との出会いがなければ、僕の人生は今とは違うものになっていただろう。 僕は渡英後、2ヶ月間英語学校に通った。 僕は語学系の大学に通っていたが、あまり口語は得意ではなかった。文語には自信があったが。。口語と文語は全然別物だ、しかも長くイギリスにいるつもりをしていたので、僕は口...