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カットの方法

更新日:2024年12月21日

能ちゃんは設備会社の営業マンだった。友達が多くて社交的な彼は、いつも僕に髪を切らせてくれた。


僕は基本、鏡を使わない。理由はただ鏡越しに会話をするのが嫌だったから。

髪を切ってる音・お客さんの声・その場の雰囲気がたまらなく好きだった。僕はいつもお客さんに髪を切る前に、女性なら可愛く、男性ならかっこよくすると断言していた、もちろんお客さんの意向を聞いた上で。

僕は時間がある時はいつもカットの練習をしていた、そういうのもあり、仕上がりには絶対の自信を持っていた。

今では一般的だが、前はすきバサミなどなかった。すきバサミは時短にはなるけど、クオリティーはハサミには勝てない。すきバサミでハサミのクオリティーは出せない。髪を濡らすのはハサミが滑らないためなんだ。知ってましたか?

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