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執筆者の写真もりもりもりし

決意

僕が末っ子の家に来たのは、まだ美容師だった。ヘアーカットがより上手くなる為に家でも時間があればカットの練習を繰り返した。

人様の髪は自由な時に切れないから、ウィッグを切ったりしていた。髪を切ることが趣味みたいなものだった、そして後々職業になる絵を描くことも趣味の一つだった。時には原色の絵も描いていたが、この時はハート虫の絵を描くことが多かった。

練習という名目で末っ子や奥さんの髪も切っていた。家で髪を切るとすぐに頭を洗いに行けるという利点があった。


「あ〜、出張で切ってもらえるって楽だなあ。」


僕は出張美容師になることにした。


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